炭火と地鶏に、嘘はつけない。博多の夜を熱くする「炭あうん」の仕事。
熟成はかた地どりの骨付きもも炭火焼、13時間かけて炊いたとり白湯鍋。素材に嘘をつかない職人の仕事を、博多の夜に見に行く。

熟成はかた地どりの骨付きもも炭火焼、13時間かけて炊いたとり白湯鍋。素材に嘘をつかない職人の仕事を、博多の夜に見に行く。
博多駅筑紫口から4分。夜が深まると、路地の奥から炭の爆ぜる音と、立ち昇る煙の香りが漂ってくる。「炭あうん」の看板をくぐれば、そこには炭火を囲む職人の真剣な眼差しがある。

炭あうんがこだわるのは、はかた地どりという素材をどう扱うか。答えは「熟成」と「炭火」の二つに集約される。
熟成を重ねることで水分が抜け、旨味がギュッと凝縮される。それを職人が炭火の強火で一気に焼き上げる。中までふっくらと、表面は香ばしく。この温度差こそが、炭火焼きの命だ。
立ち昇る香ばしい薫りと、口の中に広がるジューシーな弾力。一度味わえばトリコになる、というのは誇張ではない。素材に嘘をつかない仕事が、そこにある。
炭あうんの二大名物のひとつ、はかた地どりの骨付きもも炭火焼。骨付きのまま、炭火の炎を上げながら焼き上げるその演出は、食卓を一瞬で熱くする。

ただ焼くだけなら誰でもできる。だが、骨付きの肉を均等に火を通すには、炭の配置、距離、返すタイミング、すべてに経験が要る。焼き上がるまでの数分間、職人の手は一瞬も止まらない。
肉の色、脂の滲み方、炭の爆ぜる音。五感を総動員して焼き上げる一本。それが炭あうんの骨付きももだ。
もうひとつの名物が、はかた地どりのとり白湯鍋。はかた地どりの骨を13時間かけて炊き上げた白湯スープは、滋味深い出汁が五臓六腑に染み渡る極上の一杯だ。

手間を惜しまない。それが炭あうんの料理に対する姿勢だ。13時間という時間は、決してショートカットできるものではない。だが、その時間があるからこそ、客の舌を唸らせる一杯ができる。
野菜と一緒にもも肉、とり団子が入ったボリューミーな鍋。小・中・大とサイズが選べるのも、客のために用意された選択肢だ。〆のラーメンまで用意されている、寒い夜のための完全な一皿。
最大50名までOKの大空間。カウンターで職人の手元を眺めながら一人飲むもよし、大人数で夜の宴を催すもよし。

火〜土は26時までの深夜営業。博多の夜が深まっても、炭火は消えない。仕事帰りの一杯、取引先との食事、仲間との集まり。シーンを選ばず、炭火と地鶏を囲める場所だ。
炭火焼きの技術、仕込みの時間、素材と向き合う姿勢。炭あうんの厨房には、料理人としての基本がすべて詰まっている。
未経験からでも始められる。だが、妥協は許さない。職人の背中を見て、技術を盗み、自分の腕にする。そんな覚悟を持つ者を、炭あうんは待っている。
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炭あうん
福岡・博多
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